2011/12/24

中日新聞「注水方式切り替え、冷却が6時間中断

注水方式切り替え、冷却が6時間中断 中日新聞 11/12/23

東京電力は二十二日、福島第一原発事故発生直後の三月十一~十五日の事故対応状況をまとめた報告書を公表した。3号機では、注水に使う装置を切り替える際、準備が整っていないのに、稼働させていた装置を停止させたため、6時間も注水が止まっていたことを明らかにした。このため空白の時間が炉心溶融につながった可能性がある。
注水が中断したのは三月十三日未明。圧力容器からの蒸気の力を使って水を送る装置(HPCI)を使っていたが、動力源の蒸気が乏しくなってきたため、ディーゼルポンプ(DDFP)への切り替えを決め、HPCIを主導で停止させた。3/13 2:44
しかし、原子炉内は加熱によって高圧になっており、DDFPの力では注水できない状態だった。本来は、炉内の圧力を下げてから切り替えるべきだったが、圧力を逃がす弁が開かず、注水できない状態が続いた。
弁の操作に必要な電源が失われていたため、運転員たちは原発内の自動車バッテリーを集め、約6時間後に弁を開けDDFPによる注水を開始したが、核燃料の溶融は進んでおり、3号機は翌十四日午後に水素爆発した。

福島第一原子力発電所事故の経緯wiki
3/13
2時44分、3号機の非常用炉心冷却装置の高圧注水系が停止した。
4時15分から燃料棒が露出し始めた
5時10分に非常用炉心冷却装置の原子炉隔離時冷却系(RCIC系)による注水を試みるも起動しない
8時41分、3号機の格納容器内の蒸気を排出し、内部の圧力を下げる弁を開けることに成功した
9時5分に安全弁を開いたことで原子炉圧力容器内部の圧力が低下
9時8分に真水の注入を開始し
9時20分には格納容器の排気が開始され
9時25分にはホウ酸の混入が開始された
12時55分には、燃料棒の上部1.9メートルが冷却水から露出したため、海水注入に踏み切った。
13時12分、水位低下で核燃料が露出して溶融する恐れが出たため、海水の注入を始めた

十分な水位が確保できず、燃料が露出した状態になっており、海水注入後も水位に大きな変化が見られない

3/14
1時10分、汲み上げ場所の海水が少なくなったため、海水の注水を停止した。
7時50分、「冷却機能喪失」により、原子力災害対策特別措置法第15条に基づく通報を行った
11時1分に3号機の建屋が爆発
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つまり3/13 2:44非常用炉心冷却装置停止から、9:08真水注水のまでの6時間が炉心溶融、圧力容器、格納容器損傷?で水をどれだけ注水しても水位が上昇しない事態を招いたということか
今、ふと思ったんだけど、真水にこだわらず海水注水だったら、9時以前に処置出来てたんじゃないのかという疑問。
中日新聞の記事で、段取りをせずに停止したと書いてあるが、動力減の蒸気圧が低下して、冷却装置が止まる寸前だったとも書いてある。
段取りする余裕なんて、どこにもなかったというのが真実じゃないのか

つまり、3/13 2:44前後までに、代替えの注水段取りの手が打てなかったのが原因でしょ
現場のせいにする東電の報告書は責任逃れで酷いと思う


メルトダウンを防げなかった本当の理由 - 産業動向 ... - Tech-On! - BPnet
事故の本質は、天災によって原子力発電所がダメージを受けてしまったという「技術の問題」ではなく、現場の対応に不備があったという「従業員の問題」でもなく、海水注入という決断を下さなかった「技術経営の問題」だったと結論した

1号機の「非常用復水器」については設計通り8時間のあいだ稼働していたこと、3号機の「隔離時冷却系」については20時間以上のあいだ稼働していたこと、さらに2号機の「隔離時冷却系」については70時間のあいだ稼働していたことを確信した。


隔離時冷却系が停止するまで待つ理由を東電、保安院、安全委員会のメンバーに質問しています。
>問いに対する回答
できるだけ温度と圧力が十分上がってからベントした方が、放出できるエネルギーが大きい。一度しかできないので、最も効果的なタイミングで行う。

つまり、本店は冷却装置が止まるまで、ベントするつもりはなかったし、
止まる寸前になっても、ベントに必要なバッテリーがないことは分からなったし、用意もしていなかった
段取りしてればうまくいった話では全然ない。

後出しジャンケンで、ああしておけばとかは、いくらでも言える話だとは思いますが、過失があったらあったで明らかにするのが筋と思います。臭い責任転嫁ではなくて。

これ、枝野大臣の「ただちに健康に影響をおよぼすものではない」と同じで、嘘はついてないけど、問題の本質を隠すミスリードじゃないかな


3号機冷却装置、破損恐れ止める=代替注水の切り替え失敗-水素爆発前日・福島第1
時事ドットコム(2011/12/22-21:47)
東電の松本純一原子力・立地本部長代理は「注水切り替え方針は、緊急対策本部とも共有しており、HPCIの運転を限界と判断したことに問題はなかった」と言及。その上で、「2日は説明不十分だった。おわびする。運転員が何をしようとしていたのか、緊急対策本部の考えを把握した上で公表したほうが良いと考えた」と謝罪した。
調査結果は22日、経済産業省原子力安全・保安院に提出された。

 >注水切り替え方針は、緊急対策本部とも共有しており、HPCIの運転を限界と判断したことに問題はなかった」と言及
つまり、HPCIは限界に達していて、運転員は切り替え作業をするしかなかったということですね。
それと、「緊急対策本部とも共有しており」ってさらっと書いてあるけど、ホントか?
運転員ををかばってるようで、保身をはかってるんじゃないか。
指示もしてないのに共有できていた?日本語でおkレベルだなw
問題は、非常用冷却装置が停止するまでに手が打てなかった、打たなかったことなんだけど

【原発問題】 3号機冷却装置、作業員が対策本部に相談せず停止 原子炉を冷やせない状態が7時間…政府事故調査・検証委員調べ
fugafugaプラス 2chニュー速ログ
議論ごとにブロックでまとめてあって読みやすいです。
 380 :名無しさん@12周年 : 2011/12/22(木) 09:39:03.17 ID:ooUACtW80
    で、弁を動かすバッテリーを用意してなかったのは誰のせいなんだい?
406 :名無しさん@12周年 : 2011/12/22(木) 09:48:09.60 ID:4wkpljtq0

    そんななんでもかんでも完璧に
    できないよ。
    全部結果論じゃねーか。
    おまえらだって原発事故が起こってなかったら、無関心だったくせに。
    今頃のこのこと出てきて偉そうな口たたくなよ、馬鹿野郎

確かにw
ただ、保安院らが示した、冷却装置が止まって、十分圧力と温度が上ってからベントするという方針は間違ってたんじゃないかな。止まったら炉心溶融が始まり手の施しようがなくなるんじゃないかな、素人考えだけど

これって、やると言いつつやらないという官僚用語だったんじゃと、ふと思った
数時間後には、冷却装置が停止して、好むと好まざるとにかかわらず停止、注水のための減圧、ベント、海水注入、廃炉というのをせざるをえない。しかし、それまでは、やらない、やりたくない、責任取れないということだったんじゃないかな
例えば、10年後に検討するとか、やらないんだろうと

可能性はゼロでないとか、可能性ないんやろがいという、責任逃れ用語

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