4月の読書メーター
読んだ本の数:6冊
読んだページ数:2327ページ
ナイス数:16ナイス
ツ、イ、ラ、ク (角川文庫)
十代とは四六時中性欲にあふれているホモサピエンスであり、性欲にあふれている動物がセックスをすることは自然であり、激しい交合のなかで相手が自分の人生でかけがえのない相手になったのである/もともと好きから始まったんじゃない、誰でもいい性欲の対象として始まった/十代では不道徳であるセックスは、神様が与えたもうた性欲によるもので、不道徳なんかじゃなく、それを邪魔する教師や学友は否定的に書かれている。勅使河原は逆に精神的なつながりとして描かれている/十代のセックスを姫野式に解釈した綿密に描かれたエンターテイメント
読了日:04月30日 著者:姫野 カオルコ
女盗賊プーラン〈下巻〉
盗賊の頭のハンサムな人と恋に落ちたのは不思議な感じがした。プーランがよっぽど魅力的だったんだろうか。伝記なのでそこら辺の説明がなくて、でもすごく甘い感じがしてよかった。その後の復讐と逃亡、投降。復讐という加害行為は簡単に述べられ、自分がされた被害行為は詳細だ/米原万里さんが打ちのめさえれたのは、強い権力や男社会に虐げられつつつ、折れずに戦っているところか
読了日:04月27日 著者:プーラン デヴィ
女盗賊プーラン〈上巻〉
正義が行われるのが当たり前なんじゃなくて、力の強いものの都合で生かさたり殺されたり虐げられるのが普通のことなのかかもと思った/数々の非道な仕打ちも、残念ながら現実感を持っては感じられなかった。他人の歯痛と同じ/権力逆らう恐怖のようなものはわかる。ぷーらんの親父さんが異常に卑屈なのも生きるすべなんかもとか/プーランは花って意味なんですね、花のような人生じゃ全然ないですね
読了日:04月27日 著者:プーラン デヴィ
犬の科学―ほんとうの性格・行動・歴史を知る
犬は利己的な動機で人間に接しているという、どこが科学かと疑問に思った。「赤いツァーリ」を呼んだあとだと、説得力が格段に落ちる。読み手を納得させようという気もない。しかし、参考になることはいくつかあった。犬は犬の基準で接する。多分、猫を可愛がるように猫なで声をだすのは、犬にとっては気持ち悪いことなんだろうと思った。序列の上位者として犬と絆を深めることが犬にとっての最高の報酬なんですね。しかし、犬が利己的な動機の行動で家族に受け入れられてるとは思えないんだけどな、犬って不思議だ
読了日:04月27日 著者:スティーブン ブディアンスキー
赤いツァーリ―スターリン、封印された生涯〈下〉
名前も覚えられない人がひたすら銃殺されていく/夜の3時の車のヘッドライトにおびえる様子が、死刑囚の「13階段」と重なった/党や軍の幹部の大半を粛清したのにドイツのバルバロッサ作戦を撃退したのがすごい。というかほとんど負け寸前だったんですね/第2次大戦後東欧諸国を勢力圏に置いたのは彼の手腕なですね/本はすべて証言や資料に基づいていて説得力があった/読後、意識が拡張されるような感覚、これは「ジェノサイド」でも味わった/ストーリーとしては家にある漫画の方が面白いが、示唆に富む気味の悪さは勉強になる
読了日:04月13日 著者:エドワード ラジンスキー
赤いツァーリ―スターリン、封印された生涯〈上〉
レーニンもトロッキーも、血に飢えた破壊主義者だった/もし自分が、帝国崩壊後の無政府状態のツァリーツェンという土地から補給を回復せよと命じられたら、死地に放り込まれたような絶望感を覚えるだろう。そこに秩序を回復してしまう彼の手腕がすごい/レーニンは神ではなく彼に剥製にされた男/スターリンのwikiで、彼を小心で臆病で恐怖で皆を支配したと思うと間違う。そうじゃない。党と国民が声を揃えて彼を選んで賞賛支持したんだ。そして国家という巨大な権力を握った彼に、腹を見せて従順を誓うしかない幹部たちの様子が気味が悪い
読了日:04月13日 著者:エドワード ラジンスキー
2012年4月の読書メーターまとめ詳細
読書メーター
2012/05/02
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