2007/05/05

5/1賢者の書

賢者の書

きっかけ
古本で喜田川氏の本があったからかっただけ
amazon自己啓発書上位で興味があった

感想
会社でリストラ寸前、家族関係も希薄なだめ親父が主人公
自分になぞらえて読む誘引にはなったが
第1~第8までの賢者の登場が唐突なのと
どういう根拠でそういわれるのかというところの説得力に欠ける
すべてのものは自分以外の力によって造られる、自分の心は宇宙と同じく無限とか
読んでてつらいものがあった。価値観の押し付けは宗教で何らかのカリスマのもとでないと成立しないんじゃないかと
自分が全力でがんばってもシステムとしてはうまくいかないんですよ
ゴールドラットのザゴールにも示されるとおり、遠足の子供の行列に例えれれる
一人ががんばっても前に使えて結局一番遅い子供のペースでしか全体がすすまない
会社でもひとつの部門の生産性が挙がっても在庫ばっかりが増えてスループット(売上-変動費)が悪くなる。議員でも市民の声を聞いてがんばった結果が夕張でなかったか、部分最適化が全体最適を阻害する

それにカーネギーの「道は開ける」という自己啓発書があり、聖書があり、仏教や中国思想があり、そういうのを差し置いて自分のこうしたらいいって言うのを表明できるのはどういう心理なんだろう
自分は別に賢者になんてなろうとも思わないし、賢者になりたい人は読んだら位の印象

ただ、賢者は自尊心、他尊心をもたなければならないというくだり
子供に対して自分も妻もあまりにけなす言葉が多すぎると感じた
子供を尊ぶっていうと変な語感だが、存在を認めやることで成功させるようにして誉めるってのも
必要じゃないかと思った。子供のいいところ、誉めるところを探そうという気になった点で
★★★★
ただ点をつけることには何の意味もない。何回も読み直して自分に生かして初めて意味がある本だと思う(なんかフォントが毛筆になってるし)

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