cbcラジオわたしのポン棚とうコーナーで書評家の大矢氏が紹介していたものの中から2冊目を読み終わった。
感想を書こうと思ったのは山城が走り終わって、その後浦が走りだしたあたり
彼が成功するか失敗するか全く予想出来なかった。
結果をネタばれされたら切れると思うw そこら辺は推理小説と同じ感じかもしれない
臨場感があってそれぞれの選手、監督の気持ちが分かって、感情移入できてよかった★5
-----------------------以下ネタバレあり-----------------------------------------
それぞれのランナーについて、歌舞伎の見栄のようなちょっとかっこいい場面があった
朝倉-池上のつなぐときのあの場面。
門脇の走り
何度も下見してシュミレーションを繰り返していたんだな。箱根なんていってら笑われるような弱小大で。表には出さないし浦に誘われた時も全然その気がない素振りだったのに
吉池監督、誰もが身悶えする思いで箱根に出たいと思って果たせずにおわっているのに、いざでたら緊張感で大変だ、何度も出たら死んでしまうかもしれない。その言葉にすごく臨場感を感じた
そして山城。大学レベルから飛び抜けたレベルで故障とは無縁だったのがアクシデントで脚に痛みを覚えて走れなくなる恐怖を感じた。そのときの言葉「なあ浦よ、お前のために走っていいか」今まで自分のために走ると言っていたのが、自分の限界を感じて自分以外のものに頼ろうとした
それがなんかかっこ良かった
部員数も設備も充実してる大学に請われて行った。しかし他の部員は平凡で自分がどんなに頑張って区間賞を出しても箱根出場に届かない理不尽。それを4年間味わされてきた。
チームも連帯感もくそくらえ、足をひっぱるだけじゃねーか。俺は俺のためだけに走る。
しかしチームは上位でたすきをつないでくれて、浦も「俺のために1位で入ってくれ」とメールした
それが山城が故障を抱えながら成績を出せた結果につながったのかもしれない
浦は、あれはちょっと分からない、出てよかったのか
誰にとっても箱根は特別なんだなと思った
なんでいつもあそこまで劇的なのかわからない。他にも伊勢駅伝とかあるのに
学連選抜が10位以内に入るのはシードが1つ減るし単なるおじゃま虫?という考えしかなかったけど、シードが増える=来年の予選会の枠が1つ増えるということなんだな
そして1年後それはまったく知らない新しい学連選抜チームになっている。浦や吉池監督が愛したチームはもうそこにはない。なんとも寂しい。通常の大学チームなら後輩がいて応援して結果を共に味わうことが出来る。でも学連選抜にはそれがない
1年後朝倉が10区を走ってたのが意外だった、去年失速して失敗したから、冒険をもとめられない10区をまかせられたのかなあとか。
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